ヨーロッパのEV事情(3/3)

2024年06月28日

第1部ではロンドンのEV及びEV充電事情、そして第2部ではイギリスの経路および目的地充電について書かせていただいたが、本シリーズの最終節である第3部は、バルセロナについて綴らせていただきます。

今回、ヨーロッパへ出張した目的の1つは、弊社が日本代理店をさせていただいている、Wallbox社のイベントに参加するためだった。Wallbox社の本社が位置するバルセロナで開催されたこのイベントでは、Wallbox社の全世界にあるパートナー企業や代理店が集まって、Wallbox社やWallboxの製品について学びつつ、ネットワーキングすることが目的となっている。

全世界のパートナー企業と言っても、実際アジアからの参加者は日本とクウェートだけだった。他にはスペイン、ドイツ、オランダ、イギリス、オーストリア、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、モロッコからの企業も参加した。イベント中の内容や工場内の写真などは共有できないが、Wallbox社が公式で出している動画があるので以下ご覧ください。

Wallbox本社の駐車場には日産リーフが複数台停まっていて、Wallbox社のV2X製品であるQuasarで銃放電していた。そして、本社の屋上にも太陽光パネルがあるようで、EVのバッテリー、太陽光、そしてV2Xを活用してなるべく100%再エネで本社のエネルギーを供給していた。

また、バルセロナでも集合住宅が多く、駐車環境についてはロンドンと同じく路上駐車が多い印象を受けた。

ヨーロッパや北米、そしてモロッコとクウェートからの参加者がいたので、お互いの国におけるEV普及状況や、EV充電の課題などについて話し合ったりした。そんな中で、日本では新車販売を占めるEV率はまだ3%と伝えたら、全員から驚かれるのが印象的だった。

「日本は世界初の量産EVとして日産リーフを出したのに、いまだに3%とは・・」とある方に言われた。日本ではなぜEVが普及していないの?という質問もたくさん受けた。

国産EVの車種がまだ少ない、ヨーロッパほどガソリン代と電気代の差が広がっていない、そして充電インフラの問題など・・様々な原因があるが、世界各国のEV事情との異なる部分や似ている部分を知ることができて、多くの刺激を受けた。

そして、夜になると、スペインの伝説の建築家アントニオ・ガウディが1883年に初めて建てた家(現在は博物館)の広場でネットワーキングパーティ、美味しいタパスとワインを堪能しながら、親睦を深めた。

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