リビエラ逗子マリーナのマリブホテルでサステナビリティを体験をし、心をリフレッシュしよう。

2021年05月06日

神奈川県南部に位置する逗子といえば、海風に吹かれ、鳥のさえずりに癒されながら、お洒落な古民家カフェでコーヒーを片手に至福のひと時を楽しむようなワンシーンが思い浮かぶだろう。さらに、晴れた日には富士山が見えるビーチでのんびりする人で賑わう。しかし、都会の喧騒から離れた逗子には知られざる一面も持っているのだ。

曲がりくねった道路を車でしばらく走ると、青空と青い海が繋ぐ地平線が目の前に現れてくる。両側に聳え立つ風に揺られる椰子の木に温かく出迎えてもらい、その先にはリビエラのリゾートホテルのひとつ、リビエラ逗子マリーナがある。リビエラグループは関東地方に4つのリゾートホテルを経営しているが、どのリゾートホテルもラグジュアリーな空間が演出されているのだが、それ以上に大事で共通するものがある。それは、環境に優しい理念と、地域コミュニティとの関係を大事にする心構えだ。リビエラグループが掲げる企業理念「大自然とともに心豊かに生きる」の表れだと感じる。それもそのはずだ。海と隣接するリゾートホテルは自然に恵まれ、そして自然に活かされているだろう。そして、この企業理念は逗子マリーナで更なる進化を遂げた。

マリブホテルへようこそ

Malibu Hotel は逗子マリーナの敷地内に新しくできたスモールラグジュアリーホテルだ。わずか11室しかない全高級スイート室を持つマリブホテルには、宿泊者でない一般のお客様もご利用できる、地産地消(ファーム・トゥー・テーブル)のコンセプトでできたマリブファームというレストランも隣接している。実は、マリブファームはアメリカ西海岸のカリフォルニア発祥で、セレブ御用達が集う人気店が日本初上陸したレストラン。マリブホテルから眺める絶景も息を呑むほど美しい。江ノ島海岸と繋ぐ目の前の海では毎年の夏に花火が打ち上がり、そして実はオリンピックのセーリング競技の会場でもある。マリブホテルは2020年3月にオープンしたばかりだが、今後ともサステナビリティ運動を率いるリーダーになること間違いない。

なぜかというと、マリブホテルは日本初のV2B(電気自動車の電気を建物につなぐシステム)を導入したホテルなのだ。停電時など必要な時に、電気自動車から施設に放電し、電気を供給することができるのだ。さらに、このホテルの駐車場に置かれている充電器はホテルの屋上にずらりと並ぶ2.4kWの太陽光パネルによって充電されているため、エネルギー源はクリーンで再生可能なのだ。

このV2Bシステムを導入した理由は2つある。第一に、暑い夏場に電気使用のピークになった時、電気自動車を繋ぎ、電気を供給し、V2Bの活用によってピークシフトをすることができるので、電気代のコストカットにつながる。

さらに、V2Bシステムを導入することによって、自然災害が起きて停電になった時、マリブホテルはある程度独自に電気を供給することができるので、災害への備えがしっかりできており、非常時への強靭性が高いのだ。V2Bシステムの活用だけでは、全施設の電気を供給することはできないが、携帯電話の充電や夜間に必要最低限の電灯には問題ないだろう。

地震や台風などの自然災害が多発している日本において、備えとしてクリーンなエネルギー源を確保することは重要なこと。持続可能なエネルギー源を担保することで、災害時や停電時でもエネルギー供給を続けながら、ホテルの営業も継続することができる。「以前に起きた自然災害では、停電のせいで親族との連絡が途切れてしまうこともあった。コンセントも電気が流れないので携帯電話を充電することすらできなかった」と山崎専務が説明した。このように非常用の電源を備えているマリブホテルは、災害時に地域の住民のための避難所にもなりうる。さらに、持続可能なエネルギー源があれば、必要な時に暖房や冷房をつけることもできる。

クリーンエネルギーを導入することはコストがかかることだと思う人は少なくないだろう。しかし、山崎専務はこう説明した。「マンションなどの大きい建物には自家発電機を持つところが多いが、自家発電機は常に稼働させなければならないので、とてもエネルギーのかかるものだ。時間が経つと使用できなくなり、新しく買い換えるとさらにお金がかかる。」クリーンエネルギーは眺めで見るとよりサステナブルな選択肢だ。

電気自動車(EV)の活用

マリブホテルにはEV充電器が5つ設置されている。ホテルにEV活用には多くのメリットがある。第一に、EVオーナーのお客様は自由に充電器を使用することができる。EV充電器がまだ多く設置されていない日本では、マリブホテルに行けば電気自動車を充電できるのだと知っていれば、安心できるだろう。

また、リビエラグループは自社の社員にもEVの使用を推進しているのだ。通勤のためにEVを購入した場合、社員には助成金を出すという。また、宿泊者などのお客様は日帰りの観光用に電気自動車を借りることもできる。例えば、近くの鎌倉を観光するお客様には電気自動車を貸し出し、クリーンなエネルギーでサステナブルな観光を促進している。さらに、電気自動車に買い換えた社員には、毎月ガソリン代で浮いたお金を配布しているということ。社員にとっても環境にとってもとても良好な循環を生み出しているのだ。

心身ともヘルシーでサステナブル

マリブホテルにあるレストランで使用されている海鮮や野菜は地産地消なものがほとんど。海沿いのリゾートということもあり、近辺の漁業者コミュニティとは長年の付き合いがある。お店で出されるワカメや湘南しらすなどは、すぐそばの海で採れたものなのだ。お客様に美食を提供すると同時に、地域経済を潤し、持続可能なまちづくりにも貢献している。

さらに、フードロスを減らすため、調理時に出るカスはコンポストで堆肥化し、静岡県で提携されている農家の畑で使用される。ゴミの出ない循環型有機栽培を実現している。

リビエラグループはヘルシーな食事を提供し、心身とも豊かにするだけではなく、社会への恩返しもしっかりしている。地元だけでなく全国の子どもや家族向けに、海洋教育から環境保全などの教育活動も実施している。例えば、海に隣接していない県の子供達に海と触れ合い、または海を体験し、海洋の現状を学びながらマリンスポーツを楽しんでもらっている。また、孤児院に住む子供達や障がいを持った子供達にも様々なプログラムを提供している。このような活動を通して、海に関する正しい知識を伝えるだけでなく、将来を担う子どもたちに海洋保全や問題などを知ってもらうことによって、持続可能な将来へ向けて課題解決のできる人材を育てることになるだろう。


執筆:デニス・チア(ユアスタンド株式会社

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