【大阪】機械式駐車場を平面化し、EV専用区画を20台分設置。費用削減、空き駐車場問題解消、そして将来を見据えた先行投資

2023年04月17日 マンション・集合住宅

  • 分譲
  • 既設
  • 全区画
  • 機械式駐車場

マンション名:ジオメゾン新千里東町

所在地:大阪府豊中市

戸数:218

設置充電器台数:20

充電器出力:3.2kW

本マンションでは、機械式駐車場が133台中、55台分のみ契約されていて、利用率が37.5%という状況でした。駐車場の空きが多いのに、高額な定期メンテナンス費用と修繕計画沿って部品を全て交換し続ける必要があるのかという疑問が湧いていました。それと同じタイミングにEV充電設備を導入すること議案に上げて検討を進め、平面化改修後の駐車場にEV充電器を設置し、その区画をEVPHEV含む)車専用契約区画にすることになりました。

老朽化した機械式駐車場のメンテナンス費用削減と、空き駐車場の解消という2つの問題を同時に解決するとともに、EV充電設備導入という将来を見据えた先行投資を実施した事例となります。

本案件に尽力し導入まで進めた担当理事様にお話を伺いました。

ユアスタンド:いつEV充電器導入の背景と経緯を教えてください。

担当理事EV充電器導入以前に、まずは機械式駐車場の空き区画問題とそのメンテナンス費用、長期修繕費用問題がありました。

当時の駐車場保有区画は219台分(平面自走式86+機械式駐車場133台)を所有。しかし、機械式駐車場契約状況は133台中、契約数はわずか50台で利用率が37.5%(空き83台)でした。

そんな中、機械式駐車場では主要部品を交換する時期を迎えていましたが、駐車場の空きが多いのに高額なメンテナンス費用で全ての部品交換等を行う必要があるのか?という疑問が理事会内でもあったようですが改善策を見出せずにいたとのことです。

そこで、202010に私が理事長に就任し機械式駐車場を平面化する事の検討を開始しました。理事会で具体的な話があった訳ではないが、費用対効果や資産価値の向上、利便性の向上を考え、起案者となって問題解決に取り組み始めたのがきっかけであった。

202010月~2021年末頃までは情報収集、業者選定や交渉を始めとする準備期間とし、20223月住人アンケート、4月住人説明会(3回実施)、6月臨時総会で機械式駐車場の平面化工事実施とEV充電機設備導入方針を決定、10月定期総会でEV充電機設備予算承認、11月末から着工、202312月完成という流れでした。

※平面駐車場化は20228月~11月上旬に実施

ユアスタンド:EV充電設備導入を検討したきっかけ、または理由はなんだったのでしょうか?

担当理事:世の中はEVシフトに向かっていることを知っていましたので、マンションでもEV車を所有できる環境を作りかった。車のディーラーで話を聞くと、EVPHEV)車の購入希望者の大半は一軒家住まいの方で、マンション住まいの方はほぼいないとの事でした。充電設備があれば、マンション住まいでもEVPHEV車の購入を諦める事なく選択できると考えました。

また、駐車場の空き区画を有効活用したいという思惑もあります。実際、機械式駐車場の契約者向けに利用実態のアンケートを実施した際に、将来的な需要調査の意味を込めて、質問の中に「充電設備があれば利用したいか?」の問いを入れた結果、有効回答者の内、約50%の方が車の買い替えを行う時期を前提として利用したいという返答をいただきました。

EV充電設備の潜在的なニーズを鑑みて、導入するなら今しかないと考え、充電器導入を提案する事を決めました

ユアスタンド:充電設備の導入について理事会や総会ではどんな意見が出ましたでしょうか?

担当理事:アンケート結果をもとに理事会で報告を行ったのですが、先行投資と言う観点からも理解が進み反対の意見は特にありませんでした。

住人説明会や定期総会では、以下のことを説明させていただきました。

現在は補助金制度があり、費用負担は少なく済みます。元々予定していた機械式駐車場の改修工事で経費削減が叶うので、管理費等を増額するリスクもありません。

逆に、機械式駐車場を平面化し、EV充電設備を導入することで、駐車場の空き区画を有効活用ができるし、駐車場の利用促進につながる可能性すらあります。そして資産価値も上がる事が見込まれます。

メリットはってもデメリットがないことから、反対の声はほぼ聞くことはありませんでした。

ユアスタンド:EV充電器の設置台数と運用方法はどのように決めましたか?

担当理事:機械式駐車場の平面化を行った後でも20台以上の空きが出る事を事前に把握していたので、そのうち20台分をEV専用区画にしました。電力の容量は既設の電圧であれば、5台同時充電が限界でしたが、電柱からの新規引き込みで、低圧変電設備を導入することで、追加で15台分の電力確保ができ、将来的に充電スタンドを増設する時に備えて合計20台分の同時充電が行えるスペックを採用

また、20台分の枠ができたので、「EV専用契約区画」として規約で定め、共有設備ではなく、1台1区画を専有で貸し出しを行う事とした。自宅に充電設備があって、いつでも充電が出来て充電終了後車を移動しなくて済む環境を整えたかったからです。20台分が契約で満車になる頃には充電機を増設する事で対応する予定でもあります。(その為の低圧変電設備の導入)

設置後すぐに3台の契約が入り、利用者からは「専有で利用できるので便利で安心です」とお声をかけて頂けている。また、ユアスタンド社のアプリ操作での充電方法も遠隔操作が可能で、利用者の皆さまも問題なく使用されているので安心しております。

EV充電設備導入費用の8割以上を補助金で賄う事ができ、これだけの設備を整える事が出来たのは非常に満足できる結果となった。

結論

機械式駐車場の契約率が下がり、空き駐車場が問題になると同時に、機械式駐車場のメンテナンスにかかる費用が負担となるマンションは少なくないでしょう。

そんなマンションにつきまして、機械式駐車場を平面化し、EV専用区画にするということが解決策の1つになると思われます。

現在補助金があるため、補助金制度を活用し、導入初期費用を大幅に削減することができます。また、既存の電力容量に加え、新規引き込みをすることにより、拡張性の高い低圧変電設備の設置も可能になります。

平面化を行うことにより、老朽化した機械式駐車場のメンテナンス費用削減、空き駐車場の有効活用、そして将来を見据えた改修を行ったことで、資産価値も向上したことは間違い無いでしょう。

マンションでEV充電設備の導入のことなら、ユアスタンドにご相談ください

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