マンションへEV充電器を導入したら1年でEVが1台から4台になった。 資産価値向上への効果も期待。

2023年02月05日 マンション・集合住宅

  • 分譲
  • 既設
  • 共用部

基本情報

  • マンション名:イニシア千住曙町
  • 所在地:東京都足立区
  • 築年数:14
  • 戸数:515
  • 駐車場区画数:約490(外部貸し:48区画)
  • 駐車場の種類:自走式
  • EV充電器導入台数:2
  • 充電器の出力:6kW
  • 導入時期:202111月(運用開始:20221月)
  • 導入前のEV台数:1
  • 現在(20232月)のEV台数:4

※本記事は管理組合の代表理事の取材を元に作成させていただいております。

※本記事においてEVはバッテリ式電気自動車(BEV)及びプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)のことを指します。

導入背景

海外の動きを見ると、私たちはEVへのシフトという大きな転換期を迎えているということが一目瞭然。

例えば、ヨーロッパや北米諸国では、2030年代までにガソリン車の新車販売禁止を宣言している国が多い。また、欧州委員会は昨年202211月に自動車の新たな排ガス規制「ユーロ7」を発表し、自動車やトラックから排出されるCO2や窒素化合物(NOx)を大幅に減少させる効果を期待しています。一方、ヨーロッパの自動車メーカーも、ガソリン車の開発を中止しEV生産にシフトすることを発表する企業が多くあります。

上記のような動きは、EVシフトに拍車がかかっていることは言うまでもありません。実はこのEVシフトは欧米諸国だけではなく、日本でも起きているのです。実際、日本政府も2035年までに、東京都においては2030年までにガソリン車の新車販売禁止を発表しています。

これからEVが普及する時代には、マンションにもEV充電設備がなければまずいと、当マンションの理事が思ったのです。なぜかというと、将来EVを購入した居住者がマンションにEV充電器がないという理由で、駐車場を解約したり、または引っ越ししたりすることは容易に想像できます。さらに、中古マンションを探すEV利用者も、マンションにEV充電設備の有無を検索条件にかける可能性が高いので、やはりEV充電設備の有無は資産価値に直結するでしょう。

しかし、EV充電設備を導入しようと思っても、運用方法や電気代の徴収が課題で、良い解決策がありませんでした。それもそのはず、マンションの管理人は24時間いるわけではないので管理が難しく、そして充電した分の電気代をどうやって計算し、利用者にお支払いいただくのか、頭を悩ませていました。

ユアスタンドの役割

そんな中で、マンション管理組合や理事長のオンラインコミュニティで、ユアスタンドという名前が出ていて、当マンションの理事は一度お話を聞くことにしました。

ユアスタンドは充電器の課金や管理システムを提供しているだけではなく、補助金の代行申請も行っているので、依頼すれば、最初の現地調査から補助金申請、設置工事から運用まで、ワンストップでサービスをご提供いただけるということで、とりあえず依頼することになりました。

現地調査を行ったところ、当マンションは来客用に割り当てていて月極めの契約をとっていない区画が約20区画あり、自走式の平置き駐車場のため、設置工事は比較的に簡単にできるようでした。理事会裁量で増減可能な来客用の一時駐車の区画を2区画潰して、EV充電器を設置すればEV充電場所として運用することは可能でした。

更に、ユアスタンドの管理システムでは「営業時間の設定」ができるため、当マンションで契約されている一括高圧受電の契約のうち、夜間電力が安いということで、営業時間を夜間電力の時間帯に設定すれば、安い充電を提供することが可能です。結局、夜間電力の時間帯(22時〜8時)だ充電可能な時間が短すぎるので、充電可能な時間帯を18時〜8時と設定しました。

ユアスタンドの場合、充電料金は管理組合に決めていただけるので、実際の電気契約の電気単価に基づいてユアスタンド分の手数料も考慮して設定すれば、管理組合は電気代で赤字になることはありません。

居住者へのアンケートで潜在的なニーズを顕在化

ユアスタンドの提案を受けて、理事会で検討した際、住民の声を拾いたいということで、居住者向けのアンケートを実施することになりました。

対象100人のアンケートで以下の結果が出ました。

  • 必要だと思う:36%
  • 将来的に必要な設備になるのであっても構わない:55%
  • 反対:7%
  • わからない:2%

このアンケート結果を通して、9割の方は反対ではないことを予想できたということで、総会に議案として挙げました。

今回のように居住者向けにアンケートを実施することにより、EV充電設備の導入に対する潜在的なニーズを顕在化させることができるので、EV充電器導入をご検討のマンション管理組合にはアンケート実施をお勧めします。

結局、総会では513人中、25人が反対しましたが、95%を超える圧倒的な賛成を得られたことにより、充電器導入を可決されました。

EVと充電設備、どちらが先か、という鶏と卵の問題

充電器導入はPHEV利用者が1名いたそうです。自宅マンションにEV充電器がなかったため、外で充電していました。

そして、充電器が導入され、運用開始から1年が経った今、EV利用者は4名まで増えました。実は、今回の取材に応じてくださった代表理事も、最近テスラをご購入されたようです。

充電器が自宅マンションに設置した結果、EVを購入するきっかけとなった、ということは当マンションの状況を見てわかりました。

EVが先に普及するか、充電器が先に整備されるか、という卵と鶏の問題に対して、私たちは、自宅での充電器整備が先に来るべきだと考えています。EVが普及する時代に突入する今現在、自宅マンションでのEV充電設備を整備していくことは、私たちユアスタンドの役名でもあると思います。

国から多くの補助金が出ている現在、自宅マンションにEV充電器を設置する絶好のチャンスです。特に中古マンションに関して、EV充電器を設置することで資産価値向上という効果も期待できるので、ぜひ一度ご検討ください。

導入をご検討の管理組合はぜひユアスタンドにお問い合わせください。

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