UR都市機構の団地に6kWEV充電器2台設置。料金設定はダイナミックプライシング。

2023年02月03日 マンション・集合住宅

  • 分譲
  • 既設

基本情報

・設置団地

ひばりが丘パークヒルズ(東京都西東京市・東久留米市)

・設置台数等

2台(自走式駐車場2階に設置)

・充電設備の仕様

パナソニック株式会社製DNH326(普通充電器)

最大出力:6kW

・利用料金

アプリ定額利用料:月額550円(税込)

充電都度利用料:6kW 対応車両1時間150円~300

          3kW 対応車両1時間70円~150

電力の需給により、充電料金を合わせて変動するダイナミックプライシングを採用しておりますので、充電料金は変動する場合があります。

ダイナミックプライシングとは

今回の導入事例の最大のポイントは「ダイナミックプライシング」です。ダイナミックプライシングとは、名前の通り、条件によって価格が変動するという意味です。ダイナミックプライシングを実施する背景をまず説明します。

ここ数年、2021年コロナ禍からの回復で電力需要の急増によるエネルギー価格が高騰しました。また、翌年の2022年、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアへの経済制裁(ロシア産ガスへの依存脱却)の一環で天然ガスの輸入を停止するなど、世界情勢の不安定により、エネルギーの需要と供給のバランスが崩れ、エネルギー価格も急増しています。

国内においては、2011年の東日本大震災以降、原子力発電所が稼働停止していますが、再稼働に向けて難色を示している様子。そんな中、近年では国が脱炭素に動いている中で、太陽光や洋上風力などの再生可能エネルギーの普及が急がれていますが、時期や時間帯により発電量が大幅に変動します。

エネルギー供給が不安定なまま、需給バランスも崩れやすい構図に陥っています。そのため、現在電気料金が高騰しています。

しかし、電気料金はエネルギー需給バランスにより変動するため、本来なら供給が高く需要が低い時期(時間帯)は電気料金が安くなり、供給が低く需要が高い時期(時間帯)は電気料金が高くなるという形があるべき姿です。

実際、現在電力契約の中では、昼間と夜間の電気料金が異なるプランもあるので、ある程度ダイナミックプライシングが行われています。

同じく、EV充電も本来なら、時間帯や時期により、本質的には電力需要バランスにより、価格が変動するはずです。

弊社としては、利用者のためにも、電力市場のためにも、電力需要バランスに応じて充電料金の価格を変動する仕組みにしていきたいと考えています。しかし、かなり複雑な仕組みになるし、電力会社の協力も必要になるため、段階的にダイナミックプライシングを実施していく予定です。

ユアスタンドの思い

今回、UR様の環境負荷低減に向けた取組みは、弊社ユアスタンドの企業理念及びミッションに一致しているため、UR様と連携しEV充電設備を導入させていただきました。

また、UR様は全国にわたって、超高層住宅から、ニュータウン、団地まで幅広い集合住宅を持っているため、今回の導入は、弊社にとって幅広い顧客層に自宅での充電サービスを提供させていただく大きな一歩になると考えます。UR様に対して今回の知見を活かし、UR様の他の団地への展開を期待しております。

UR様への質問

Q1 今回、試行設置として「ひばりが丘パークヒルズ」が選ばれた理由とは何でしょうか?

A EVの潜在的な需要及び技術的な観点等を勘案して試行設置物件を選定しました。

Q2 今回の設置にあたって、一番大きな懸念点、または検討ポイントは何だったのでしょうか?

A 費用(導入、ランニング及び利用者負担)並びに発展性の有無について検証したいと考えています。利用者様、事業者様及び弊社の間の費用負担の妥当性の有無を踏まえ、弊社賃貸住宅における更なる試行設置及び本格展開の検討してまいります。

Q3 今後、他の物件への導入につきまして、何かゴールや目標は設定されていますでしょうか?

A 現時点においては充電器の導入に関する具体の数値目標等を設定する状況にはないものの、弊社賃貸住宅における更なる試行設置を進め、本格展開を検討していまいります。

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