新築賃貸マンション、駐車場全区画にEV充電器設置
2023年02月01日 マンション・集合住宅
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マンション名:LUANA仲町台
所在地:横浜市都筑区
横浜市都筑区に位置する閑静な住宅街に入っていくと、6階建ての新築賃貸マンションの目の前の契約駐車場にEV充電用の200Vコンセントがずらりと並んでいる。
電気自動車を所有している居住者であれば、非常にありがたい設備になります。もちろん、公共の場で充電することも可能ですが、家で充電できるほど便利なものはない。わざわざ充電するために充電器を探しに旅に出るのではなく、家に戻って食事中の時、または寝ている時に、充電ができます。EV充電は携帯電話の充電と似ている部分があります。携帯電話を充電するためにどこかのカフェに入って充電する人はほとんどいないでしょう。
同様に、EV充電も自宅で充電するのが当たり前。EV充電設備をしっかり備えた賃貸マンションには今後、EV利用者が殺到するでしょう。逆に、EV充電設備のついていないマンションは、EV利用者の選択肢から外されること間違いないでしょう。
では、オーナー様の立場になって考えてみましょう。
今回は新築マンションなので、配線などの工事を本体工事に含めれば、大きな費用はかかりません。充電コンセントと、充電器を課金・制御するYourstandのシステムは少し費用が発生しますが、Yourstandのシステムを導入することにより、利用者から充電料金を徴収することができるので、EV充電で実際に使われた電気代を利用者より正確にお支払いいただくことができます。
利用方法
利用方法はとても簡単。
利用者はYourstandアプリをダウンロードします。
アカウント作成してから、各充電器に振ってある10桁のマイスタンドコードを入力します。
画面に表示される該当充電器をクリックし、開始時間と終了時間を選択します。今すぐ利用の場合はすぐに充電器がONになって通電されます。予約する場合はご指定の開始時間になったら充電器が自動的にONになります。そしてご指定の終了時間になると、充電器が自動的にOFFになり、利用者のご登録のクレジットカードで決済されます。
輪番充電による電気代の削減
今回、EV充電コンセントを5台設置されています。1台あたりの出力は3.2kW(16A)なので、5台分の電気容量を確保すると、最低16kWが必要になります。16kVAの低圧電気契約にすると、基本料金は1122円 x 16kW = 17,952円かかります。
しかし、ユアスタンドのシステムでは、「同時充電可能な台数を制御し、予約の順で充電する」輪番充電の機能があるため、全5台分の電気容量を確保する必要はありません。
本マンションでは、同時充電可能な台数は2台に設定しているため、電気契約は16kVAではなく、その半分の7kVA程度で十分。仮に7kVAの契約にした場合、基本料金は1122円 x 7kW = 7854円で済むので、毎月1万円の節約ができます。輪番充電には月額数百円かかりますが、その費用を差し引いても、かなりの節約になります。
輪番充電の仕組みとは
今回、5台の充電器を設置し、同時充電可能な台数を2台で設定しました。
この場合、アプリの予約順(または利用順)で最初の2枠が埋まった後、3人目の利用者は既に埋まっている時間帯を選択することができません。
3人目の利用者は、1人目が終了する時間以降、つまり次に空いている時間帯にご自身の予約をアプリに入力すると、1人目の充電が終了すると、3人目の利用者の充電は自動的に開始します。充電は自動的に開始するので、アプリ上に設定さえできていれば、あとは充電プラグを差し込んでおけば、自動的に順番が回ってきます。
現状、契約駐車場に全て電気自動車が停まることは考えにくい。とりあえず、同時充電可能な台数を2台にしておけば、しばらくの間は利用者が不便なく利用できるでしょう。
将来的に充電するのに待ち時間ができてしまうほど電気自動車が普及した際、電気契約を変更し、電気容量を上げれば、同時充電可能な台数を簡単に変更することができます。
今後の賃貸マンションの当たり前
2030年代半ば、日本ではガソリン車の新車販売が禁止されます。そうなった時、新車を買おうとすると、電気自動車かハイブリッド車しか選択肢がありません。
電気自動車を所有する人が増えれば、自宅におけるEV充電設備を求めるニーズが強まるでしょう。逆に言うと、EV利用者が賃貸マンションを検索する際に、「EV充電設備」にチェックが入っていなければ、そもそも検討すらされなくなる可能性が高いです。
今後の賃貸マンションには当たり前なようにEV充電設備、そしてYourstandのような予約・課金・管理システムがついてくるでしょう。