大阪府和泉市の大規模マンション「メゾンドール・ラーバン和泉」で、日産アリアとサクラが試乗できるEV充電体験・試乗会開催

2025年01月25日 マンション・集合住宅

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ユアスタンドの普通充電器を設置した大阪府和泉市の大規模マンション「メゾンドール・ラーバン和泉」で、2024年12月22日(日)に、日産アリアとサクラが試乗できるEV充電体験・試乗会が開催されました。

和泉市は、大阪府南西部のベッドタウン。市のキャッチフレーズは都市環境と豊かな自然が調和する「トカイナカ」だそうです。JR阪和線の和泉府中駅からバスで約15分の場所にあるメゾンドール・ラーバン和泉も、周囲に田畑が広がるなど自然が豊かな土地柄です。

最寄り駅の府中というのは、古代に和泉国の役所が置かれていたことが由来です。周辺には縄文時代から近世に至るまでの古墳や遺跡が点在しています。昔から人々が集まって暮らしていた場所。つまりは住みやすい土地ということでもあります。

メゾンドール・ラーバン和泉は、周囲がひらけていることもあって、遠くからでもすぐに見つけられるランドマークのような建物です。14階建てで総戸数572戸の大規模マンションで、1996年に竣工。3棟に分かれていて、各棟が変化をつけて配置されています。

充電器が設置されたのは、正面エントランスを入ったところにあるおしゃれな円形広場の一角。装飾柱(円柱)が並んでいて、もともとは癒し空間だったようですが、現在は来客用の駐車スペースとして利用されているそうです。その広場に3基の普通充電器が設置されました。

 

モリテックスチール製の壁掛け式普通充電器「MEVS-05」を自立式スタンドに取り付けて、等間隔に並んだ装飾柱のあいだに配置。全体のデザインと調和するようになっています。最大出力は6kW。サクラの場合は車両側の充電受け入れ能力が2.9kWのため、能力をフル活用することはできませんが、現行の多くのEVで6kWの充電が可能です。大容量バッテリーのEVでも、効率的に充電ができますね。

利用者は帰ってきたら自分の駐車スペースに止めるのではなく、車をこちらに回して充電コードにつないで駐車することで、満充電にすることができます。もちろん充電後放置はマナー違反になりますが、マンションなどの共用充電器の場合は、夜につないだら途中で満充電になっても朝まで繋いでおいても大丈夫というのが一般的な運用法。詳細な利用規則や料金はこれから決めるそうですが、ぜひ使い勝手の良いものになってほしいと思います。

今回の試乗イベントには、日産自動車西日本リージョナルセールスオフィス近畿グループが協力を申し出てくれて、高級SUVのアリア(B6 e-4ORCE)と軽EVのサクラを試乗用に1台ずつ提供してもらいました。

また、日産自動車EVライフプロデューサーの竹内森治さんなど、EVに詳しいスタッフも集合。助手席に同乗してくれて、エンジン車とEVでは挙動がどう違うかなど、解説を聞きながら試乗できるという企画になりました。

試乗は事前予約制としていましたが、2台体制なので試乗枠はたっぷり。通りがかった住民の皆さんにも「よかったらどうぞ」とお声がけ。事前に配布していたチラシを見て立ち寄ってくれた方などもいて、興味を示してくれた人には、どんどん試乗を体験してもらっていました。

試乗ルートは、マンションの周辺で、幹線道路や長い直線路、住宅街の中など、いろいろなバリエーションを体験できるように設定されました。私も後部座席で試乗を体験させてもらいました。アリアとサクラは自分でもドライブしたことのある車両ですが、アリアはさすが高級車という感じで、後部座席の乗り心地も抜群です。荒れた路面でも不愉快な振動はほとんど感じませんし、ロードノイズもかなり抑えられています。サクラについては、軽四とは思えないほどのトルクフルな運動性能が特徴。試乗した方も驚いているようでした。

同乗したスタッフからは、加速を試してみてください、などとEVの魅力を味わってもらえるようなアドバイスが飛んでいました。やはり試乗するといろいろと質問が出てくるようで、回生ブレーキのこと、CEV補助金のことやメインテナンスについて、車内でも質疑応答が繰り返されていました。

試乗した方からお話も聞きました。サクラに試乗した堀尾さんは、通勤用にトヨタ・プリウスに乗っているそうです。「買うときにEVも検討したのですが、これまではマンションに充電器がないので無理だと思っていました」。マンションに充電器がついたので、条件のひとつはクリアですね。試乗後は「パワーもあるし、軽という感じがしない。これから考えたいと思います」と話していました。

「スポーツモードの加速感がすごい!」と笑顔を見せていたのはアリアに試乗した田中さん。じつは2022年にサクラが発売されたときに「いいな」と思ったそうです。でもやはり、充電できる環境がないことがネックになって候補から除外していたのだとか。「いま乗っている車を乗り換える時には、EVも候補になるかもしれません」と話してくれました。

ちなみに、充電器を設置するまで、マンションの駐車場を利用している住民のEVは日産リーフが1台だけだったそうです。充電環境が整ったことで、選択肢が広がったのは間違いありません。これを機に、EVの魅力に気づく人がどんどん増えていくといいですね。

 

取材/篠原知存

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