【導入事例】EV充電器はマンションに必要? 3年前に導入した担当者が語る「課題」と「決め手」

2025年06月02日 マンション・集合住宅

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「うちのマンションにもEV充電器は必要なのだろうか?」

電気自動車(EV)への関心が高まる中、マンションへのEV充電器導入を検討する管理組合も増えてきました。しかし、「費用は?」「住民の合意形成は?」「本当に使われるのか?」など、さまざまな疑問や不安を抱えていることでしょう。

今回は、3年前にマンションにEV充電器を導入したマンション管理組合の元役員の方に、導入の経緯から現在の状況まで、詳しくお話を伺いました。

マンション名:レヴィールステーション開成

所在地:神奈川県

戸数:100戸

駐車場台数:107

導入充電器台数:2台

充電器の出力:6kW


「将来性」と「駐車場建て替え」が導入を後押し

 

EV充電器導入のきっかけは、3年前にさかのぼります。当時、ガソリン車の製造中止を宣言する自動車メーカーが増え始めたことに加え、駐車場の建て替え計画の担当役員になったことが大きいと、元役員の方は振り返ります。

「将来的にEVが主流になることを見据え、新しい駐車場にはEV充電器が必要だと感じました。また、充電器導入の担当になったことで、より具体的に検討を進めることができました」

EV充電器導入のきっかけ

 

EV充電器導入のきっかけは、3年前にさかのぼります。当時、複数の自動車メーカーが将来的にガソリン車の製造を行わないと宣言し始めていたことに加え、駐車場の建て替え計画の役員になったことが大きいと、元役員の方は振り返ります。

「将来、EVが主流になることを見据え、新しい駐車場には充電器が必要だと感じました。ちょうど駐車場の建て替え計画を担当していたので、導入に向けて具体的に検討を進める良い機会でしたね」

住民の「鈍い反応」を乗り越えて

 

しかし、導入当初は、管理組合や住民の反応は決して芳しいものではありませんでした。

「導入を検討していた当時、100台ある駐車場利用者の中でEV車はわずか1台だけでしたから、管理組合の役員たちの最初の反応は鈍かったですね。『EV車が1台しかいない状況で、本当に充電設備が必要なのか?』という声も上がりました」

こうした反対意見に対し、元役員の方はどのように説得したのでしょうか?

県の補助金を利用すれば工事費の負担が1/4になること、そしてアプリの導入によって来客用駐車場の予約も取れるようになることを説明しました。充電設備だけでなく、来客用駐車場の利便性向上にも繋がる点を強調したことが、説得に繋がったと思います」

決め手は「アプリでの予約」と「補助金」

 

EV充電器の導入にあたり、インターネットで複数の業者を比較検討したそうです。その中で、最終的に「ユアスタンド」を選んだ決め手は何だったのでしょうか?

「実績があり、補助金の手続きもしてくれる会社を探していました。その中でもユアスタンドは、アプリで充電と駐車場の予約ができる点が決め手になりました」

導入費用については、国と県の補助金を活用できたことで、当初の負担は50万円を切ったとのこと。これは、管理組合にとって大きなメリットだったようです。

 

「さらに、いくつかの会社を比較検討しましたが、ユアスタンドはアプリで充電と駐車場の予約ができるという点が決め手になりました。この機能は、住民の利便性を大きく向上させると感じましたね」

導入費用については、県の補助金を活用できたことで、マンションとしての実質負担は50万円を切ることができたとのこと。これは、管理組合にとって大きなメリットでした。

利用者は3年間で3倍に、使い勝手も向上

 

導入当初は1台だったEV利用者も、現在では元役員の方を含め3台に増えました。

現在のEV利用者の車種は、日産リーフ、三菱エクリプスクロスPHEV、そして日産サクラだそうです。元々、1台目のリーフのオーナーは会社で充電していたためマンションの充電器は利用していなかったそうですが、メーカーの充電料金が上がったことで、今後はマンションでの利用も検討しているとのこと。着実にEV利用者が増えていることが分かります。

充電器の利用頻度については、2台の充電設備と充電スペースを含む4箇所の来客スペースがあるため、特に管理をしなくても問題なく利用できているといいます。工事期間は、自走式駐車場の工事終盤に1~2週間で完了したそうです。

使い勝手については、元役員の方としては1階に充電設備を設置したかったものの、来客スペースとの兼用を考慮し、利用頻度を検討した結果、最上階に設置となったそうです。

「アプリの使い勝手はユアスタンドさんが常に更新してくれているので、日々改善されています。充電の置き去り問題にも対策があり、万が一利用者に問題が出てきても対応してもらえるという安心感がありますね。充電設備の利用状況も指定の時間に充電ラップが付くので、非常に分かりやすいです」と、導入後の満足度も高い様子でした。

マンションへのEV充電器導入、検討の価値あり!

 

今回の取材を通して、マンションへのEV充電器導入は、単にEV利用者の利便性を高めるだけでなく、マンション全体の資産価値向上や将来を見据えたインフラ整備としても有効であることが見えてきました。

導入を検討している管理組合へのアドバイス

 

最後に、EV充電器の導入を検討している他のマンション管理組合へ、元役員の方から具体的なアドバイスをいただきました。

「まず、管理会社に工事費の補助金活用について明確に調査してもらい、管理人の作業軽減策も含めて打診することが重要です。私たちのマンションでは、契約している電気量で対応できるか、管理会社の担当とユアスタンドの担当で事前に打ち合わせをしてもらいました。また、充電設備を導入することでマンションの資産価値が上がり、長期的な維持管理につながることも、住民への説得材料になったと思います。

現在はまだ利用者が少ない状況ですが、3kW充電の車は充電料金を半額にできる機能を活用し、利用者を増やしていきたいと考えています。今後は、マンションの共用部分のLED化や電子ブレーカーへの交換によって電気代を削減できた実績があるので、その分充電料金を下げていくことも課題としています。将来的には、利用者が増えればソーラー充電設備なども検討し、充電料金をさらに下げることで、他のマンションとの差別化を図り、資産価値をさらに上げていきたいと考えています。」

EVの普及が進む中、マンションへのEV充電器導入は、今後ますます重要な選択肢となるのではないでしょうか。

 

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